パイナップルに関連した書籍

雪とパイナップル

著者の鎌田實氏は諏訪中央病院の医師です。放射能の汚染地帯で健康診断や白血病や甲状腺がんの子供を救う医療援助をされている中で、病気の子供とその家族や医療スタッフとの絆を通して、家族とは、幸せとは、また命の刹那さや大切さをこの絵本に込めていらっしゃるようです。 事故より何年も経過しても今もなお苦しんでいる人がいる事を忘れてはならない、私達の出来る事をせねばならないという決意が伝わってきます。 アンドレイの命は、人と人との繋がりに感謝して、幸せは幸せを捜すプロセスの中にあると気付かせてくれるのです。著者の言葉を借りれば、『苦しみや悲しみのなかにいる人たちだからこそ幸福になれる可能性があることがわかりました』とあります。 出来れば病気になりたくない、出来れば全ての人が健康体であればと願う私達だけど、もしそういう願いと裏腹に悲しみの中に落ちてしまうことになった時こそ人との繋がりが,生きる希望を見出して

パイナップルARMY (Operation 6) (小学館文庫)

 個人的にはマスターキートンより、こちらのほうが傑作と思います。工藤かずやのシナリオと浦沢直樹の才能がケミストリーを起こしたのでしょう。マスターキートンは保険会社の調査員が主人公で、定型化されたシナリオを毎回繰り返しつつ、挿入的にキートンの家族模様や考古学研究の物語がだんだんと進行するという形式でした。これに対してパイナップルアーミーは、たぶん最初から緻密に登場人物が設計されていなかったために(笑)、常にストーリーの先が読めなかったように思います。個々の登場人物のキャラは、ほぼ浦沢漫画で登場するアーキタイプが出揃っているようにも感じます。なにより、アイルランドの宗教闘争や中東あるいは冷戦下のさまざまな戦争(アフリカを含む)を青年漫画で紹介した功績は大きいと思います。キートンには幾多の戦いを経験しても常に家族と考古学がありましたが、ジェド郷士には尊敬できる戦友とアンチ権力魂(?)が何とか残さ

パイナップルARMY (Operation 4) (小学館文庫)

シリーズ第四作。前作の充実振りに比べ、様々な題材を扱っている割には低調な印象を受ける作品。作者の苦労の程が忍ばれる。 「ベルリンの壁」、「マラドーナ」、「IRA」といったインパクトのある題材を扱いながら、ストーリー展開が平板に思える。題材の如何に係らず「いつものストーリー」になってしまっているのだ。こちらが本シリーズに慣れたせいもあるが。その中で前後編で描かれる「脱出」は、久々に圧倒的に戦力が落ちる豪士側が日用品を用いて強敵を倒す、本シリーズらしい爽快な物語。コーツとの因縁話も皮肉が効いている。「ザルネンの感謝祭」は題名の通り、豪士と仇の父娘の三人三様の祈りが重なる秀作。 本作は全体的に中だるみの感は免れないが、ちょうどシリーズの中盤に来た所。毎回、起伏に富んだ作品を期待するのは高望みだろう。シリーズの全体構想、豪士を中心とするキャラクターの魅力、工藤氏が着目する国際的問題の的確さは健在であ

はじめてのレース編み/パイナップルパターン100―モチーフ エジング&ブレード ドイリー (アサヒオリジナル 243)

パイナップルARMY (Operation 3) (小学館文庫)

シリーズ第三作。元傭兵と言う豪士のキャラクターもすっかり定着し、本作はバラエティに富んだ魅力ある作品に仕上がっている。 「フォルショー通りの決闘」はパリの娼婦達とDSTの闘いを描いて爽快。闘いの合い間に、普段はライバル同士の娼婦グループの連帯を挟んであるのも巧妙。それにしても、豪士はこうした女性達に良くモテる。「1979年の栄光」は豪士が傭兵を辞めた理由が明らかにされる貴重な作品。傭兵という存在の儚さも上手く描かれている。「シャルロットの贈り物」は軽めの作品。お嬢様にもモテる豪士が羨ましい。「ドッグ・ウォッチ」は本作中でと言うより、シリーズを代表する作品。豪士の"戦友"、爆発物検出犬アーサーの高潔な姿には涙を誘われる。「フリードリッヒの狼」は仕掛けの奇抜さで闘いの面白さを感じさせる、本作では珍しい作品。「カシードラルの遺産」は大人になってからも続く幼馴染の争いを描いて楽しい。 こうして見てもライン

パイナップルARMY (Operation 5) (小学館文庫)

シリーズ第五作。前作が様々な題材を取り上げた割には、やや低調だったのに比べ、本作は工藤氏の国際情勢を見る目の確かさと豪士の人情の厚さで読む者に爽快感と感動を与える傑作。 「誇り高き孤独」は依頼人の奇抜さと誘拐された"娘"の正体で笑わせながらも、依頼人の亡き夫への思慕の念が伝わってくる佳作。「ドクター・スタージェス」は人間の究極の善意というものを改めて考えさせてくれる感動作。「グリフォンの罠」は幼児誘拐を扱った作品だが、仇役の不良青年がイイ味を出している。タイトル作「戦場に咲く花」は豪士とジャネットの出逢いを描いた貴重な作品。仲間の珍の機転も楽しい。「ロンリー・ソルジャー」は御馴染みのハリデー元准将の退役記念日のお話。豪士を初めとする元部下達の気配りと生きる事の意味を問う姿勢とで読む者に感動を与える。 ジャネット、ハリデー元准将らのレギュラー陣を登場させながらも、内輪話に陥らず、普遍的なストー

パイナップルARMY (Operation 2) (小学館文庫)

シリーズ第二作。一作目の「五人の軍隊」のような大仕掛けの物語こそないものの、一作々々丹念に描かれている。作者も豪士も余裕が出てきたようだ。豪士はすっかり"その筋"の有名人として定着している。若い女性の依頼に弱い豪士が微笑ましい。全体に小刻みなユーモアを散りばめているのも本作の特徴。ニカラグラなどの中南米問題を取り上げ始めたのも特徴で、アメリカが如何に自国の利益のために中南米諸国に介入したか、原作の工藤氏も良く国際情勢を押さえている。 依頼人に厳しい訓練を施した上、「オレは訓練だけで、後はオマエ達がやれ」と突き放しながら、結局は体を張って最後まで依頼人を守る豪士の姿は相変わらず泣かせる。男が惚れる男である。本作中ではレギュラーと言っても良いハリデー准将が出て来る「火曜日の老兵」が印象的。かつての恩ある上官の家庭問題、義理の息子の機密問題を絡ませて完成度の高い作品。ハリデー准将がイイ味を出してい

パイナップルARMY (Operation 1) (小学館文庫)

「キートン」の原型として興味深い作品。 「キートン」が文系のプロなら「ジュド・豪士」は理系のプロと書くと分かりやすいか。 画はキートンほど洗練されておらず「ぎこちない印象」は拭えないものの、基本的には「キートン」同様1話完結の「ストーリー」で読ませる作品。そこに「歴史」「紛争」「軍隊」というキートンよりは狭い枠内に的を搾った専門知識の味付けがなされていて十二分に楽しめる作品に仕上がっている。 好きなエピソードは「聖者現る」。マフィアの幹部だった男が組織の追っ手から逃れて田舎の村に牧師として住み付き、希望を失い「生きる屍」と化していた村人と村を勇気付け甦らせていく話。 読後の満足感が何とも言えない。

パイナップルみたい▽ (BEAM COMIX)

パイナップルのレース編みドイリー (レースベストセレクトBOOK)